2014年1月19日日曜日

年頭所感、

2013年暮れは日本酒とワインに終わり、2014年は日本酒とワインで始まりました。

今年はそれぞれの銘柄や醸造法について詳しくなりたいと思います。

ゆくゆくは、セカンドビジネスとしてカプコンの辻本さんのようにワイナリーオーナーになりたいんだよね、と半分冗談、半分本気で母上に打ち明けたところ、日本酒の蔵にしてくれないかしら、と打診されました。

どちらも有りだと思っています 。

ちなみに辻本さんのはKENZOというワインです。昨年(いえ、一昨年でしょうか)ファッションのKENZOが大流行りしているときに、私は毎回ワインの方を思い浮かべていましたが、誰にも言えずにいました。


帰省した際に祖母に会いに行きました。

祖母の入居しているグループホームは、シザー・ハンズのワンシーンに出てくるのとそっくりな、均一でメルヘンチックなデザインと、やけにポップな色で揃えられた建物が敷地内にいくつも建っています。山の高台にふと表れる現実離れしたその風景は明らかに異世界で、ああ、これが世間で暮らす私たちと、ここに住む人たちとの境界地点なんだなあ、と思います。

祖母はだいぶボケているものの、みんなの顔を覚えていて、新聞も読むし、食欲旺盛だし、いつも明るく元気で、会うたびに、『まだまだ長生きしたい』と言っています。
 84歳なので、とうとう自分の息子の年の2倍生きたことになってしまったのですが、まだまだ生きる意欲満々のようです。嬉しいものです。

祖母はその日も、いつものように『長生きしたい』発言を繰り返していましたが、それに続けてぽつりと言った、『せっかく人間に生まれたんだし、大事に生きていかないと。次生まれ変わったら人間で生まれて来れるかどうか分からないからねえ』という言葉が印象に残りました。
恐らく輪廻とかの話になるので、全ての人に受け入れられる話ではないと思いますが、信心深い祖母の場合は、その概念をもとに毎日を大事に、人生を大事に生きているようです。
私は祖母と同じ考えではありませんが、日々を大事に生きるというその姿勢はとても良いことだと思ったし、その着地点(大事に生きること)には賛成です。

84歳って、途方もなく先の話で、逆に、84歳の祖母が過ごした青春時代を想像するのも難しいのですが、最近聞いた話だと、祖母は結婚とか煩わしいから本当はしたくなかったとか、一人行動が好きとか、仕事が全てだったとか、なんだか時代は違えど理解できる話が多くて面白いなと思いました。

老人を大切に、そして自分の人生も大切に。
お酒は飲んでも飲まれるな、ほどほどの飲酒をこころがけて、2014年がんばります。