毎日こんなに寒いと、夏の気温を思い出すのって、本当に難しいものですね。
個々展の準備の日、吉田さんはニット帽かぶってたなあ。
暑くなかったんだろうか、とあの日突っ込めなかったことを今更突っ込みたい。
あっという間に過ぎて行った3日間。
あえて語らずのふたりですが、わたしが確かに覚えている二人の感想は、
吉田 「みんなの滞在時間。」
みなみ 「それね。」
そうね。
来てくださった方の平均滞在時間の長さ。
展示しているものを見る時間は5分とか10分だったかもしれないけど、
(いや、せいぜいそれぐらいでしょう)
見終わった後も、色々喋ったり、お茶を飲んだりして一緒に時間を過ごしたこと。
もうすぐ年も変わりますが、2013年。
自分の身を動かさずとも、パソコンやスマホ、テレビ画面を通してたくさんの情報を得ることができるとっても便利な時代です。
わざわざ自分の足で移動してその場所まで出向いて、目で見て、実際に手に取って、手触りを確かめたり、音を聴いたりすることの意味はこれからどんどんなくなっていき、もしかするとそんな概念自体もなくなってしまうかもしれません。
触感というものも、いずれネット上で確かめられる時代が近づいています。そうなったら、何の動機があってわたしたちは「その場所」までわざわざ出向くようになるんでしょうか。
そう考えると、私は個々展のレポート記事をオンラインの媒体に載せるために3日間滞在していたわけですが、その行為も、オフラインでのコミュニケーションの場をなくそうとしている側なわけですね。今気付きました。笑。
限られた時間のなかで忙しく生きていると、どうしても約束事やお誘いにも優先順位をつけて、これは後からネットでチェックすればいいか、という風に「その場へ出向くこと」について取捨選択してしまいます。
だからこそ、みなさんがゆっくりと個々展の場を過ごしてくださったということは、とても有り難いことだと思っています。
この場所に来てくれて、時間をどう使うかも、すべて「お好みで。」だったわけですが、
みなさんの限られた時間を、個々展の場所でゆっくりと使ってくださったことに本当に感謝しています。
※滞在時間が5分だったあの人の時間は、またとても価値ある5分です。「時間を縫ってやってきた」の代名詞にさせて頂きたい。
なんだか長々と偉そうに書きましたが、わたしはみなさんがふたり宛に差し入れてくださったお菓子をごっそり頂き、家でほおばってただけなんですけどね。
この場を借りて、おごちそうさまでした。
(あ、ビールだけは二人の分まで頂きました。多謝!)
次回未定だけど、またいつかやるであろう個々展。
次は、酒乱がいるからお酒の持ち込み禁止とかDMに書かないでね。と切実に願いながら。